「人と話すのが苦手なのに、接客業なんてできる?」
そんなふうに思っていた私ですが、
気がつけばスーパーで20年以上働いています。
昔から口下手で、
会話のテンポについていけないことが多く、
人前では緊張して言葉が出てこないタイプでした。
でも、家にこもってばかりもいられず、
生活のために始めた仕事が、まさかこんなに続くとは思いませんでした。
今回は、
「内向的で話すのが得意じゃない私が、接客の仕事でどうやって生き残ってきたか」
を書いてみたいと思います。
話すのが苦手で、接客なんてムリだと思っていた
昔から人と話すのが苦手でした。
学生の頃はグループワークが嫌いで、
授業中も発言できず、黙っていることが多かったです。
「何か言わなきゃ」と焦ると、余計に頭が真っ白になるタイプ。
そんな自分が社会に出て、しかも接客の仕事をするなんて
…正直、想像もしていませんでした。
でも、仕事はしなきゃ食べていけない。
選べる立場でもなかった私は、家の近くのスーパーで働き始めました。
選んだのは、あえて接客のある仕事だった
スーパーは、接客業だけどある程度「型」がある仕事。
品出しをしていて、決まった言い回しが多いのが助かりました。
「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」など、
言うことが決まっていれば練習もできるし、緊張してもなんとかなりました。
もちろん最初はしんどかったです。
声を出すのも怖かったし、
聞き返されたときにパニックになったこともあります。
でも、
マニュアルがあることで「こう言えば大丈夫」という安心感が生まれました。
それが、話すのが苦手な自分にとって大きな支えになっていました。
内向的でも続けられた3つの工夫
① 周りで働くパートさんをよく観察、足りない所を意識して手伝う
「目を見てあいさつ」「声だけでも明るく」は無理でも、
どんな作業も人一倍、手伝うことを意識しました。
言葉が苦手な場合は、行動で示すしかありません。
② 聞き役に回る
無理に会話を広げようとせず、お客様の言葉にうなずいたり、確認だけして終わらせるようにしました。
話を引き出すよりも「聞く」ことに意識を向けたほうが、自分には合っていました。
③ 一人になれる時間を確保する
休憩時間や帰宅後はできるだけ一人で過ごし、
エネルギーを回復させるようにしています。
内向的な人にとっては、
人と接する時間と同じくらい「一人で静かにいる時間」が大事です。
「苦手だからこそ気づけたこと」もあった
話すのが得意じゃない分、人の表情や気持ちに敏感になりました。
また、無理に明るく振る舞わなくても、真面目に働く姿勢を見てくれる人は必ずいる。
最近は、「こういう静かな接客がいい」と言ってくれるお客様もいて、
やっと少し自信が持てるようになってきました。
まとめ:内向的でも、自分のスタイルで働いていい
話すのが苦手だからといって、仕事をあきらめる必要はありません。
私自身、話すことが得意じゃなくても、自分に合った工夫をしながら続けてこられました。
無理して陽気に振る舞う必要はないし、誰にでも得意・不得意があります。
大事なのは、自分なりのやり方を見つけていくこと。
内向的でも、人と違っても、「続ける力」はきっと持っていると思います。