「介護のために働き方を変えました」
そう言うと、たいていの人は、おむつを替えたり、お風呂に入れたり、そういう場面を想像すると思います。
でも、私の場合は違います。
私が週3日の休みを欲しいと思う一番の理由は、両親の間に入るためです。
身の回りの世話ではなく、家の空気を保つため。
こんな理由で働き方を変えようとしている人は、あまり見かけません。だからこそ、同じ立場の誰かに届けばと思って書いています。
介護時短にしても、まだ足りなかった
今の私は、介護時短を使って働いています。手取りは残業込みで月20万円、ボーナスが年90万円。正社員のままです。
時短にした時点では、これで何とかなると思っていました。
でも実際には、足りていません。
休みの日は、母を病院に連れて行って、買い物に付き合って、それで一日が終わります。仕事の日は帰ってから食事の支度。自分のための時間は、ほとんどゼロです。
だから今、**週3日休み(週4日勤務)**にできないかを本気で考えています。
母の足と、父との喧嘩
母は80歳。足が悪く、簡単には外に出られません。買い物も通院も、誰かが付き添わないと成り立ちません。
父は82歳です。
問題は、私がいない時間に、二人の間でぶつかることが多いことです。
一日中、狭い家の中に高齢の二人だけ。母は外に出られず、気分の切り替えができない。父もそれに付き合わされる。ご飯を作るのも億劫になって、そこからまた言い合いになる。
私が家にいる日は、それが起きません。
特別なことをしているわけではありません。ただ、間に人がいるだけで、二人とも矛先を収める。それだけの話です。
「緩衝材」という名前のつかない介護
私がやっているのは、介護保険のサービス一覧には載っていない役割です。
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母の買い物と通院に付き添う
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ご飯を作る
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両親の間に入って、空気を保つ
三つ目には、名前がありません。ケアプランにも書けません。でも、これが一番しんどい。
介護の話をすると、「大変だね、施設は考えないの?」と言われます。でも要支援2の母に、今すぐ施設という話でもない。かといって、放っておけば家が荒れる。
この「どちらでもない状態」を支えているのが、私が家にいる時間です。
そして、それを増やす方法は一つしかありません。働く日を減らすことです。
それでも、明日辞めるわけではない
気持ちだけなら、今すぐ辞めたい日もあります。でも数字を並べると、順番を間違えてはいけないことがわかります。
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選択肢 |
年間の手取り目安 |
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今のまま週5日 |
約330万円 |
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今の会社で週4日 |
約265万円 |
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週4日のパート |
約155万円 |
生活費は月18万円、年216万円。今の会社で週4日にできれば、資産を取り崩さずに暮らせます。パートだと毎月5万円ほど資産から崩すことになります。
ちなみに、今辞めた場合の退職金は185万円でした。生活費の10か月分。辞める後押しになるほどの額ではありません。
だから私は、この順番で動いています。
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今の会社で週4日勤務を相談する 社会保険も厚生年金も退職金も残せる。一番損が少ない
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介護サービスを組み直す 要支援2でもデイサービスは使える。母が外に出る日を作れば、父と離れる時間もできる
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それでも無理ならパートを考える 資産はあるので、暮らせないわけではない
資産形成をやってきて良かったと思うのは、こういう時です。お金があるから贅沢ができる、ではなく、選択肢を選べる。それだけで、追い詰められ方がまったく違います。
まとめ:休みの1日は、自分のために使う
最後に、この記事で書きたかったことをまとめます。
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介護は身の回りの世話だけではない。親同士の間に入る役割にも、時間がいる
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その役割には名前がなく、制度にも載らない。だから周りに伝わりにくい
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辞める前にできることがある。勤務日数の相談、介護サービスの組み直し
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資産は贅沢のためではなく、選択肢を持つためにある
そして、自分に言い聞かせていることがもう一つあります。
週3日の休みが取れたとして、その3日を全部親のために使ったら、たぶん私は潰れます。1日は自分のために使う。
親と過ごす時間は、お金と違って後から取り戻せません。でも、そのために自分が倒れたら意味がない。
同じように、介護と仕事のあいだで身動きが取れなくなっている人に、少しでも届けばと思います。