介護時短を始めて、2か月がたちました。
申請するときは、「これで少しは楽になるはず」と思っていました。
変わったのは、給料と肩書きだけでした。
これから介護時短を考えている方に、2か月使ってみて分かったことを、書いていきます。
定時は15時10分。帰るのは毎日17時
時短にして、私の定時は15時10分になりました。
でも、実際に会社を出るのは17時です。
その差の1時間50分は、サービス残業です。前回の記事で「勤務時間に最初から残業が組み込まれていた」と書きましたが、1か月たっても、それは変わりませんでした。
ざっくり計算してみます。
| 項目 | 時間 |
|---|---|
| 1日のサービス残業 | 1時間50分 |
| 1か月(20日勤務) | 約37時間 |
月に約37時間。給料が出ない時間です。
正直、それでも「17時に帰れるだけ、まだ早いほうなのかもしれない」と思ってしまう自分もいます。
手取りは3万円減った。でも、仕事はほとんど変わらない
お金の面です。
- 手取りは月3万円の減額
- 生活に、目に見える影響は今のところなし
資産があるので、3万円減っても暮らしは回っています。ここは、これまで資産形成をしてきて良かったところです。
一方で、仕事の中身はそれほど変わっていません。
責任は、若干減りました。でも、やっている仕事の量はほぼ同じです。
給料は減ったのに、仕事は減っていない。だから17時まで帰れない。
役職が下がって、見えたもの
時短にあたって、役職が下がりました。
そこで初めて分かったことがあります。
- 上司が増えた
- 同僚が、同じ立ち位置になった
- 年下の人からも、タメ口で話しかけられるようになった
責任が少し減ったのは事実です。でも、そのぶん、職場での居場所は確実に変わりました。
職場の人たちは、私の時短についてそれほど気にかけてはくれません。悪意があるわけではないと思います。ただ、みんな自分の仕事で手いっぱい。
「介護のために時短にしている」という事情は、思っていた以上に職場では見えていません。
退社後の時間は、親の買い物と、少しだけ自分のために
17時に会社を出たあとは、こう過ごしています。
- 親に頼まれた買い物をする
- 本屋や雑貨屋をのぞく
2つ目は、小さなことです。でも、フルタイムのころは、この「ちょっと寄り道する時間」すらありませんでした。
週4日勤務は、現実的に無理でした
前回、「週3日休み(週4日勤務)にしたい」と書きました。
2か月働いてみて、今の職場で週4日は、現実的に無理だと分かりました。
時短の今でさえ、仕事は減らずにサービス残業でカバーしている状態です。ここから勤務日をさらに1日減らせば、その分の仕事はどうなるのか。
両親は、何も変わっていない
家のほうも、正直に書きます。
両親の様子は、何も変わっていません。
母の通院や買い物の付き添い、両親の間に入る役割。どれも2か月前のままです。
デイサービスも検討しましたが、使いづらいのが現実です。父との関わりも含めて調整しなければならず、その面倒さを考えると、なかなか前に進みません。
時短で生まれた時間は、親の状況を変えるほどのものではありませんでした。
それでも、良かったと言えること
2か月たって、「時短にして良かった」と胸を張って言えることは、ほとんどありません。
強いて挙げるなら、職場まで12分という近さです。
17時に出ても、すぐ親の買い物に回れる。家にもすぐ帰れる。
この距離だから、介護と仕事がギリギリ回っています。
逆に言えば、時短という制度そのものより、通勤12分という条件に助けられているのが本音です。
介護時短を考えている人に伝えたい3つのこと
2か月の経験から、これから介護時短を使う方に伝えたいことです。
1. 「仕事の量が減るか」を、申請前に必ず確認する
時間が短くなっても、仕事の量が同じなら、残業で埋めるだけになります。
申請するときは、勤務時間だけでなく、担当業務をどこまで減らしてもらえるかを具体的に確認してください。ここを曖昧にしたままだと、私のように「給料だけ減った」状態になります。
2. 退社時刻は、毎日記録しておく
サービス残業が続くなら、実際に会社を出た時間を毎日メモしておくことをおすすめします。
なぜかというと、あとで会社に相談するとき、「なんとなく残業が多い」ではなく「1日1時間50分、月37時間」と数字で話せるからです。スマホのメモやカレンダーに書くだけで十分です。
3. 役職が下がることを、覚悟しておく
給料だけでなく、職場での立ち位置も変わります。上司が増え、年下からタメ口で話される。お金の計算だけでは見えない部分です。
「それでも時間がほしいか」を、申請前に自分に聞いておくと、あとで気持ちの整理がつきやすいと思います。
まとめ:介護時短は「時間を買う制度」ではなかった
介護時短1か月の結果です。
- 定時は15時10分、でも退社は17時。サービス残業は月約37時間
- 手取りは月3万円減。仕事の量はほぼ同じ
- 役職が下がり、上司が増え、年下からもタメ口に
- 週4日勤務は現実的に無理
- 両親の状況は何も変わらず、デイサービスも使いづらい
- 良かったのは、職場まで12分という近さくらい
介護時短は、少なくとも私の職場では「時間を買う制度」ではありませんでした。
それでも、17時に会社を出て本屋に寄れる10分は、フルタイムのころにはなかった時間です。
次にやることは、2つです。
- 毎日の退社時刻を記録する(会社に相談するときの材料にするため)
- 時短期間の3年が終わったあとの働き方を、今から考えておく
時短が「仕事を減らす」手段にならないなら、別の手段を考えるしかありません。その答えを、このブログで探していきます。