「もう、フルタイムで働き続けるのはしんどい」
47歳になって、そう思う日が増えました。
かといって、完全に仕事を辞めて暮らせるほどの資産もなく。
休みの日も、午前中は親の買い物や病院。
午後は部屋にこもる。
夜は親と食事をする。
仕事の日は会社に行く。
休みの日は親のことをする。
じゃあ、自分の人生はいつ進むんだろう。
そんなことを考えるようになりました。
だから、資産3000万で生活可能か計算してみました。
何故か、
仕事時間だけでも減らしたいから。
私の場合、
基礎生活費(食費、遊興費を除く)は、月10万です。
これは、人それぞれで、もっと少なく
生活できる人はいると思いますが、
私が生活する上で、これが最適解と判断しました。
あとは、食費、遊興費、特別費の積立で、10万は必要だなと思いました。
これは、マネーフォワードなど使って年間の支出額から計算した金額です。
インフレなど考慮する必要もありますが、現時点では、このくらいかと考えてます。
サイドFIRE後の毎月のお金
次に、サイドFIRE後の毎月の収支です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 支出 | 月20万円 |
| 収入(ゆるく働く) | 月15万円 |
| 不足分 | 月5万円(年60万円) |
つまり、毎年60万円を資産から取り崩せば暮らせる計算です。
ここで出てくる数字があります。
年60万円 ÷ オルカン3000万円 = 2%
FIREの世界では「資産の4%までなら取り崩しても資産が尽きにくい」という目安(いわゆる4%ルール)がよく使われます。私の場合は2%。目安より余裕がある水準です。
資産全体の3000万円で見れば、取り崩し率はわずか2%です。
数字だけ見ると「いけそう」に見えます。でも、本当にそうでしょうか。
4つのパターンでシミュレーションしてみた
では、47歳でサイドFIREした場合、62歳・65歳時点でオルカンがいくら残っているのか。条件を変えて計算してみました。
※計算はかなり単純化しています。税金、年金の受け取り、特別費の使用は含めていません。
| パターン | 条件 | 62歳時点 | 65歳時点 |
|---|---|---|---|
| ① 理想 | 運用4%・物価上昇なし | 約3440万円 | 約3680万円 |
| ② 現実的 | 運用4%・物価2%上昇 | 約2800万円 | 約2670万円 |
| ③ 運用不調 | 運用0%・物価2%上昇 | 約1300万円 | 約850万円 |
| ④ 収入減 | 収入10万・運用4%・物価2% | 約1650万円 | 約1180万円 |
(物価が上がるパターンでは、支出20万円が毎年2%ずつ増え、収入15万円は増えない前提です)
①②なら、かなり安心
運用がそこそこうまくいけば、65歳時点でもオルカンは2000万円以上残ります。年金と合わせれば、老後も十分やっていけそうです。
③④は、黄色信号
怖いのは③と④です。
物価が上がって支出が増えるのに、収入が増えない。これが一番効いてきます。
月20万円の支出は、物価2%上昇が15年続くと約27万円になります。収入15万円のままだと、不足分は月5万円から月12万円へ。取り崩し額が2倍以上に膨らむのです。
さらに収入が10万円に落ちると、取り崩しが早いペースで進み、65歳時点で1000万円前後まで減ってしまいます。
シミュレーションで分かった、サイドFIREの3つの落とし穴
落とし穴1:「月15万円の収入」が続く前提になっている
この計画の土台は、ゆるく働いて月15万円を稼ぎ続けることです。
資産の取り崩しよりも、こちらのほうがずっと大事。収入が5万円減るだけで、取り崩し額は2倍になります。
だからこそ、辞める前に「その15万円は、本当に稼げるのか」を確かめておく必要があります。
私は現在、正社員。手取りは23万でしたが、介護時短を申請して、3万ほど減額になってます。
介護時短の期間は3年限定なので、以降は、パートとして働くことを前提で15万の収入としています。
落とし穴2:会社を辞めると、保険料と年金を自分で払う
会社員のうちは、健康保険と厚生年金は給料から天引きされ、会社が半分負担してくれています。
会社を辞めると、
- 国民健康保険(前年の収入で決まるので、辞めた直後の1年目が高くなりやすい)
- 国民年金(月1万7千円台)
を、自分で払うことになります。
支出20万円の中に、これが入っているか。ここは必ず確認しておきたいポイントです。
落とし穴3:物価上昇で支出は勝手に増えていく
今の20万円は、10年後の20万円ではありません。
シミュレーションでも、物価上昇の有無で62歳時点の資産が600万円以上変わりました。支出は「今の金額」ではなく、少しずつ増えていく前提で考えたほうが安全です。
サイドFIREに踏み出す前にやること
ここまでの計算をふまえて、私がやろうと決めたことです。
ステップ1:支出20万円の中身を洗い出す
国民健康保険・国民年金・住民税が入っているかを確認します。入っていなければ、本当の支出は20万円より多いはずです。
ステップ2:「月15万円の稼ぎ方」を在職中に試す
辞めてから探すのではなく、今のうちに副業・転職先・時短勤務などで15万円を稼げる手段を確保します。会社を辞めるのは、その目途が立ってからです。
ステップ3:1年に1回、計画を見直す
物価、資産額、収入。毎年この3つを確認して、③パターンに近づいていたら、働く量を少し増やすなど早めに軌道修正します。
資産3000万円のサイドFIREは「収入が続けば」十分現実的
今回の結論です。
- 不足分は年60万円。オルカンに対する取り崩し率は3%で、4%ルールより余裕がある
- 運用がそこそこなら、65歳時点でもオルカンは2000万円以上残る
- ただし、物価上昇と収入減が重なると一気に厳しくなる
つまり、サイドFIREの成否を決めるのは、資産額よりも「月15万円を稼ぎ続けられるか」と「支出を見積もりどおりに抑えられるか」です。
資産だけを見て「3000万円あるから大丈夫」と思うのではなく、まずは自分の支出の中身を書き出すことから始めてみてください。それが、無理なく働く量を減らしていくための、いちばん確実な一歩です。
まとめ:3000万円だけではなく「逃げ道」を作りたい
今回、資産3000万円でサイドFIREできるのかをシミュレーションしてみました。
月20万円で生活し、月15万円を働いて稼ぐことができれば、資産からの取り崩しは月5万円です。
数字だけを見ると、3000万円でも十分可能性はありそうです。
ただ、計算してみて改めて感じたのは、サイドFIREで大切なのは資産額だけではないということです。
「月15万円をこれからも無理なく稼げるのか」
「物価が上がっても生活していけるのか」
「親のことがあっても、この働き方を続けられるのか」
まだ分からないことはたくさんあります。
だから、今すぐ会社を辞めるつもりはありません。
ただ、47歳になって、これから先もフルタイムで働き続けることに限界を感じるようになりました。
休みの日も親の買い物や病院があり、自分の時間が思うように取れない。
「このままあと10年、同じ生活を続けるのだろうか」
そんなことを考える日も増えています。
だから私にとってサイドFIREは、仕事を完全に辞めることが目的ではありません。
**働き方を選べるようになること。**
しんどくなったときに、「辞めるしかない」ではなく「少し仕事を減らす」という選択肢を持てること。
そのために、資産を増やしながら、月15万円程度を無理なく稼げる働き方も探していきたいと思います。
まだ答えは出ていません。
それでも、何も考えずに今の働き方を続けるのではなく、少しずつ逃げ道を作っていこうと思います。